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2026.05.08販促・マーケティング

【デジタルマーケティング】Vol.33 ECモールが“マーケティング基盤”へ!?メーカーに求められる運用戦略

東具でWEB・デジタル事業の責任者をしております重村と申します。 
様々なマーケティング環境の変化の中で、なぜ、「ECモール運用」が重要になっていくのか、最新情報を交えて解説いたします。 

■ECモールは、もはや単なる販売チャネルではない

生活者の購買行動において、ECモールの存在感は年々高まっています。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった主要モールはもちろん、コスメ・美容領域で強い支持を集めるQoo10、さらに動画やライブ配信を起点に購買へつなげるTikTok Shopなど、ECモールの役割は多様化しています。 
かつてECモールは「店頭で買えないものを購入する場所」「価格比較をして安く買う場所」という側面が強くありました。しかし現在は、商品の認知、比較検討、レビュー確認、購入、リピートまでが一気通貫で行われる場になっています。メーカーにとってECモールは、売上をつくるだけでなく、ブランド接点を拡張し、生活者の反応を可視化するマーケティング基盤へと変化しているのです。 

■主要ECモールそれぞれの特徴

ECモール運用を考えるうえでは、各モールの特性を理解することが重要です。 

Amazonは、検索性と配送利便性に強みを持つモールです。
ユーザーは「欲しいものを早く、確実に買いたい」という目的買いで訪れるケースが多く、日用品、ヘルスケア、家電、消耗品などとの相性が高い傾向があります。検索順位、レビュー数、商品画像、価格、配送条件が購買に直結しやすく、ランキング上位に入ることで大きな認知獲得も期待できます。一方で、大手メーカーの場合、Amazonが販売元となるベンダー型の取引も多く、商品ページや販促設計をメーカー側でどこまでコントロールできるかが課題になります。 

楽天市場は、ポイント経済圏とイベント販促の強さが特徴です。
お買い物マラソンや楽天スーパーSALEなどを活用しながら、ユーザーのまとめ買い・比較検討を促すことができます。また、ショップごとの世界観をつくりやすく、商品ページ内でブランドストーリーや使用シーン、比較表、レビュー訴求などを丁寧に伝えられる点も魅力です。単品購入だけでなく、セット販売や定期的な販促設計との相性も高いモールです。 

Yahoo!ショッピングは、PayPay経済圏との親和性が強く、ポイント還元やキャンペーンを重視するユーザーにアプローチしやすいモールです。
価格や還元率への感度が高いユーザーが多いため、販促タイミングや広告活用、競合価格とのバランス設計が重要になります。特に日用品や食品、家電など、比較されやすいカテゴリでは、検索面での露出とキャンペーン設計が売上に大きく影響します。 

Qoo10は、コスメ・美容・ファッション領域を中心に、若年層やトレンド感度の高いユーザーから支持を集めています。
特に「メガ割」はSNS上でも話題化しやすく、セール前からユーザーが購入候補を探し、口コミやレビューを確認する行動が活発になります。韓国コスメのイメージが強いモールではありますが、美容家電、インナーケア、ヘルスケア商材などにとっても、若年層との接点をつくる場として活用余地があります。 

TikTok Shopは、従来のECモールとは異なり、動画やライブ配信を起点とした“発見型コマース”である点が特徴です。
ユーザーが商品名を検索して買うのではなく、コンテンツを視聴する中で商品を知り、そのまま購買へ進む導線を持っています。つまり、広告色の強い訴求だけでなく、体験レビュー、使い方紹介、ライブでの実演など、コンテンツそのものが購買を動かす時代が来ていると言えます。

■セール乱立で進む「セール時にしか売れない」状況

一方で、ECモール市場では大きな課題も生まれています。それが、セールの乱立による購買タイミングの偏りです。 
Amazonのプライムデーやブラックフライデー、楽天スーパーSALEやお買い物マラソン、Yahoo!ショッピングの大型キャンペーン、Qoo10のメガ割など、年間を通じて各モールで大型セールが頻繁に実施されています。ユーザーにとってはお得に買える機会が増えた一方で、「急ぎでなければセールまで待つ」という行動が当たり前になりつつあります。 
その結果、通常時にはなかなか売れず、セール期間に売上が集中する状態が生まれています。メーカー側から見ると、セール時には売上が伸びるものの、利益率が下がりやすく、広告費やポイント原資も増加しやすい。さらに、通常時の購買が弱いままだと、セール終了後に売上が急減し、安定したブランド成長につながりにくいという課題があります。 

■SNSで気になり、カートに入れて、セールで買う「キープ消費」

こうした状況を加速させているのが、SNSとECモールを行き来する購買行動です。 
生活者はInstagram、TikTok、X、YouTubeなどで商品を知り、口コミやレビュー、使用動画を確認します。そして「気になる」と思った商品をすぐに購入するのではなく、ECモールで検索し、カートやお気に入りに入れておく。実際の購入は、ポイント還元率が高い日や大型セール、クーポン配布のタイミングまで待つ。このような“キープ消費”が顕著になっています。 
つまり、購買はセール当日に突然発生しているわけではありません。セール前からSNSやモール内検索で接触し、商品理解を深め、レビューを確認し、候補として保存する。そしてセール時に一気に購入へ進むのです。 
この行動を踏まえると、メーカーに必要なのは「セール期間だけ広告を強化する」ことではありません。平時から商品ページを整備し、検索対策を行い、レビューを蓄積し、SNSで話題化の種をつくり、セール時に刈り取る設計が重要になります。 

■メーカーこそECモール運用を“自分ごと化”すべき

大手メーカーでは、ECモール運用をベンダーや販売代理店に任せているケースも少なくありません。特にAmazonでは、販売元がAmazonとなっている商品も多く、メーカー側が直接運用している感覚を持ちにくいことがあります。一方で、自社で細かくECモールを運用しているのは、比較的中小メーカーやD2Cブランドに多いのが実情です。 
しかし、ECモール上の商品ページは、生活者にとってブランドとの重要な接点です。商品画像、商品名、検索キーワード、説明文、レビュー、ランキング、広告表示、価格、セット設計。これらすべてが、ブランドの印象と購買率を左右します。たとえ販売を外部に任せていたとしても、メーカーがモール上でどのように見られ、どのように選ばれているのかを把握しないままでは、機会損失が生まれます。 
ECモールは既存ブランドの補完だけでなく、新商品や戦略商品のテストマーケティングの場としても活用できます。 

■モールランキング上位は、デジタル上の“棚取り”になる

ECモールでランキング上位を獲得することは、単なる売上増加にとどまりません。ランキングや検索上位に表示されることで、まだブランドや商品を知らないユーザーとの接点が生まれます。これは、店頭でエンド棚や目立つ売場を確保することに近い、デジタル上の“棚取り”です。 
また、モール内での販売実績は、小売企業との商談材料にもなります。レビュー数、ランキング実績、リピート率、セール時の販売数量、広告投資に対する売上反応などは、バイヤーに対して「この商品は売れる」という根拠になります。 
近年は、まずECモールで実績をつくり、そのデータをもとに店頭展開へ広げる流れも強まっています。小売企業のバイヤーも、新商品を導入する際には判断材料を求めています。モールでの販売実績や生活者レビューは、商談時の説得力を高める重要な材料になるのです。 

■ECモール運用は、販促ではなくブランド戦略である

これからのECモール運用は、単なる販促施策ではありません。どのモールで、どの商品を、どのターゲットに、どのタイミングで、どの訴求で売るのか。さらに、SNSや店頭販促、広告、営業活動とどう連動させるのか。これらを統合的に設計する必要があります。 
セールで売るためだけの運用では、価格やポイントに依存し続けることになります。一方で、平時から商品ページ、レビュー、検索順位、SNS接点を整え、セール時に購買を最大化し、その実績を店頭商談や次の商品開発に活かすことができれば、ECモールは強力なマーケティング資産になります。 
生活者は、すでにECモール上で商品を見比べ、評価し、購入を判断しています。メーカーに求められるのは、ECモールを「販売先のひとつ」として見るのではなく、ブランドの成長を左右する重要な売場・メディア・データ基盤として捉えることです。 
セール依存が進む今だからこそ、メーカーはECモール運用を自分ごと化し、戦略的に向き合う必要があります。売れるタイミングを待つのではなく、選ばれる理由をつくり続けること。それが、これからのECモール時代におけるメーカーの競争力になるのではないでしょうか。 

■まとめ

東具でもECモール運用に関するご支援を行っており、成功事例も複数ございますので、ご商談の機会をいただけましたらご紹介させていただきます。 

■最後に

今回は「ECモール運用」の重要性についてご紹介をいたしました。 
東具ではデジタル・リアル問わず幅広い領域の企画~運用が可能となっております。 
何かございましたらお気軽にお問い合わせを頂けますと幸いです。 

投稿者

重村

セールスプロモーション事業部 九州エリア 福岡支店長

重村

営業もしながら、東具のデジタル系サービスの担当もしております。
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