デザイナーの長田です。
「TREND Ai」第7回目のコラム(後編)を発信していきます。
楽しんでご覧いただければ幸いです!
*【TREND Ai vol.7 前編】はこちら
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「TREND Ai」とは、世の中に溢れるアイデアを楽しみながら学んで体験する、TOGUのマーケティングトレンド調査のことです。本コラムではトレンド・アイメンバーが調査した様々なトレンド情報を発信します!

目次
- 『文具女子博』を調査
- ロフトの文具フェス
- 女子文具が人気を高め続ける理由分析
- さいごに
『文具女子博』を調査
1〜4ブロックと時間と人数制限が設けられているのですが、日本最大級の文具イベントというだけに、とても賑わっていました。来場者は女性が多く、年代は幅広かったです。男性もちらほらいらっしゃいました。
ブース数が多いため、手帳やハンコ、シール、ブックカバー、シーリングスタンプ、雑貨などなど…、見る時間が足りないと思うほど多種多様な商品が揃っていました。こちらのイベントでは機能的価値をメインとした画期的な文具もありましたが、基本的には人それぞれの嗜好性にアプローチするような「情緒的価値」がメインの商品が多く展開されていました。和物や食べ物・動物モチーフ、クリエイターイラストものなど、女性の心を的確に掴むようなデザインあるいはアイデアの商品がありました。





ロフトの文具フェス
ロフトでも定期的に文具フェスが行われているようです。今回確認できたフェスは夏季の「夏の文具キャラバン2025」と秋季の「文フェス2025AUTUMN」です。こちらでは、基本的にキャラものや平成・昭和を感じるレトロなものが置かれていました。また、シールでスマホケースをデコったり、鞄にチャームをたくさんつけたりすることが流行しているためか、秋季フェスの方ではペンチャームやシールが豊富に販売されていました。

女子文具が人気を高め続ける理由分析
女子文具を調査してみてわかったことは「攻める幅の広さ」です。デザイン・使用シーン・カテゴリー・形状・売り方などの自由度がとても高く、幅広い層にアプローチすることができます。一般的な文具は実用性や機能性が最も求められるところかと思います。しかし、女子文具はある一定の機能性を保っていれば割と自由に展開させることができるツールなのだと思います。また、同じ形状の商品だったとしても、カラーバリエーションやキャラクターコラボ・トレンドの取り入れなど、グラフィック次第では全く違う価値を持った商品になり得るのも利点ではないでしょうか。
アンケートにて「機能性」はマストで求められていましたが、「可愛いもの」「モチベが上がるもの」「癒されるもの」「こだわりを感じるもの」など「情緒的価値」を求める声も数多くありました。日常使いする商品だからこそ、機能性だけでなく「心に作用する」嗜好的な要素にこだわりを持つ方が多いことも、女子文具が人気を高め続ける要因でしょう。
特に今回調査した「Pinkoi 世界の文具店」「文具女子博」の商品は情緒的に購入意欲を刺激するものが多く、デコレーションやコラージュに特化した使用頻度の少ない商品などもたくさん展開されていました。使用頻度が少ない商品だとしても、多くの来場者が集まるのは、やはり「心が癒される・潤う」といった魅力があるからでしょう。
さいごに
お読みいただきありがとうございます。
トレンド・アイ第7回は女子文具の魅力についてご紹介させていただきました!
女子文具に対して「かわいい」程度のぼんやりとした認識しかなかったのですが、今回調査してみて、どういった点がユーザーに刺さり人気が高まっているのかなど、女子文具の魅力について改めて認識を深めることができました。
「Pinkoi 世界の文具店」「文具女子博」、次回開催時にはみなさんもぜひ訪れてみてください!
次回のトレンド・アイもお楽しみに!

















