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2023.10.13経営のレジリエンス

災害の備え

こんにちは、生産管理部の渡邊です。

突然ですが防災の備え、出来ていますか?最近では台風や大雨による被害が多発するなど、いつ災害に巻き込まれてもおかしくないと思える状況が続いています。このようないざという時にどれだけ備えておくことができるかで緊急時の行動は変わります。

とはいえ備蓄品などを備えているだけではいざという時にうまく使えなかったり手間取ってしまうこともあるかもしれません。ということで、今回はそんないざという時を想定して、東大阪物流センターに備えている備蓄品を実際に使ってみることで使用感や注意点などをお伝えできればと思います。

災害を想定して一晩過ごす

停電が起き照明がない中、携帯のライトで備蓄品を取り出す

まず最初に災害時と似たような状況にするべく冷房や電気を消します。この日は9月1日防災の日ということで、まだまだ蒸し暑い日が続いておりました。
まずは携帯のライトで足元を照らしながら備蓄品を保管している倉庫に向かいます。実際に地震があったわけではないので写真では荷物も整然としていますが、本当に地震が発生した場合、棚の荷物や棚自体も崩れている可能性があるので注意が必要です。
保管場所へたどり着き必要な荷物を取り出します。暗い中携帯を片手に探すので多少手間取りましたが荷物も無事確保し事務所に戻ります。

灯りの確保をする

携帯のライトだけでは暗いため、携帯の上に確保してきた2リットルのペットボトルを置いて光を拡散し周囲を照らします。
備蓄品から持ち出したLEDライトですが、手廻し式充電多機能型となっていて、手でグルグルと回すことで充電できます。もちろん電源があればコンセントからも充電できます。
LEDライト、ラジオ、携帯の充電、方位磁石、緊急サイレンといった機能が付いています。特にラジオについては情報把握のために備えておくと安心です。

備蓄食料で食事の準備をする

明るさも確保できたところで食事の準備に取り掛かります。
アルファ化米の調理には少々時間がかかるので、先にCanパンをいただきます。長期保存用ではありますが、食感はやわらかくチョコもちりばめられておりとてもおいしかったです。ただこれだけでは晩御飯としては足りないのでアルファ化米の調理を進めます。

こちらはお湯を入れて15分、水の場合は60分で食べられるようになります。五目御飯、ドライカレー、山菜おこわと3種類あるので五目御飯とドライカレーをお湯で戻し、山菜おこわは水で戻していただきました。 カセットコンロとボンベ、フライパンを用意し保存水を温めてお湯を注ぎます。おこわは保存水を直接入れておきます。

15分後、五目御飯とドライカレーができたので早速いただきます。
感想としては多少柔らかめで、たまに固い感触があるもののおいしくいただきました。水から作ったおこわも問題なく、というかむしろ暑い夏の夜に食べるには冷たいおこわの方がおいしく感じました。食べ物が無くてもある程度の期間、生きていくことはできますが、やはりおいし食事があるのとないのでは体の疲れ、心の疲れに大きく影響すると思います。

停電の中でのトイレの使用

食事の楽しみが終わったところで後回しにしていたものの、とても大事なトイレ問題を解決したいと思います。
物流センターには貯水タンクがあり、雨水をろ過して貯めておくタンクがあります。今回はこちらの雨水とインスタントイレを試したいと思います。 まずは雨水を汲むためタンクに向かいます。実際に災害が起こって地域全体が停電になると写真以上に暗くなることが予測されますが、すでに十分暗いです。

タンクの蓋を開け用意したバケツに水を汲みます。雨水でもしっかりろ過されているためか汲み上げた水は思っていた以上に綺麗です。

暗がりの道を戻りトイレに向かいます。男性用トイレは流すだけなので特に問題ありませんが、洋式トイレがちゃんと流れるのか試しておきたかったので実践してみます。断水時にトイレの水を流す方法も事前に確認済みです。

1.  バケツ1杯(5~6L)の水を、水飛びに注意しながら一気に流し込む

2.  さらに3~4Lの水を注ぐ

※排水管の途中に停滞することがある為、2~3回に一度はバケツ2杯分(10~12L)を流す

※メーカーや製造された年代によって必要な水の量は異なります

このように1回流すだけでかなりの水が必要になります。
早速試してみたところ、勢いよくバケツの水を流し込むことで多少の水は飛び散りましたがしっかり流れていき、さらに追加の水を流すことで元の状態に戻りました。
注意点として、実際に地震などが発生した場合、排水管や下水道が破損している可能性があり、気付かずに水を流してしまうとパイプが詰まったり、最悪汚水が溢れてくる可能性もあります。特にマンションでは使用しても大丈夫となるまで、水洗トイレの使用は控える方がいいとされています。地域の被害状況をできるだけ把握し安全が確認できるまでは簡易トイレなどを活用しましょう。

簡易トイレを使ってみる

翌朝明るくなってからインスタントイレも使用しましたが、こちらは吸水シートが付属されておりペット用のトイレのような感じです。
実際には便器にセットしますが、本当に停電しているわけではなく水洗トイレが自動で流れていってしまうので、今回は段ボールを使用します。
袋と吸水シートをセットして用を足した後、袋を縛り、さらに臭いを防ぐための袋に入れて付属のゴムで袋を縛り付けて完了です。

こういった簡易トイレの備蓄がない場合はゴミ袋に新聞紙など水分を吸収するものを敷くことで代替することもできます。

非常時での困り事としてトイレは一番に上がります。
心理的にトイレを我慢しがちになり、水分を控えるようになってしまうと血液がドロドロになり、血栓ができてしまいます。これがエコノミークラス症候群と呼ばれるものです。狭い場所や車の中で過ごしていなくても発症してしまうので、水分や栄養はできるだけしっかり摂るようにしましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。諺に「備えあれば憂いなし」という言葉がありますが、モノを備えるだけでなく心を備えておくこともとても大事だと、今回体験してみて実感しました。
いざという時に備蓄品の保管場所を知らなかったり使用方法が分からなかったり。ただでさえ非日常な状況に陥ってしまいパニックになっている時にどれだけ冷静に対応できるか、モノも心も普段からしっかり備えておきたいものです。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

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